トワイライトステイ報告
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トワイライトステイ報告
「食べて、笑って、ホッとして」
* 音量にご注意ください。
120名あまりの方々がご参加くださいました。
2014年春から、大津ではじまった「トワイライトステイ」の報告会を、12月23日(火)大津市ふれあいプラザ4階ホールにて行いました。祝日の13:30~16:30というお昼時にも関わらず、定員100名の予定ではありましたが、大津市内、滋賀県内のみならず、京都、大阪をはじめ、奈良や遠く金沢の方まで、子どもの貧困対策に興味のある学生さん、知人にすすめられて参加したという学生さんから現在実際に子どもの貧困対策事業に係わっている方々、定年後「何かの役に立てれば」という方まで幅広い層の方にご参加いただき、参加者は120名余りとなりました。
第1部の基調講演からは、貧困を抱える子どもたちにとって何が必要なのかを学び、第2部では、今大津ではじまっている「トワイライトステイ」で子どもたちに関わっているスタッフやボランティアからを実践報告を行い、多くのみなさんに、子どもの実態や大津市の活動のことを知ってもらうことができました。講演会、交流会ともに活発な意見も話され、とても有意義な報告会となりました。
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トワイライトステイ活動の様子。
買い出し、調理、そしてみんなで食事します。
講演会の導入として、幸重 忠孝より「トワイライトステイ」の活動についての説明をさせていただきました。「トワイライトステイ」とは簡単に説明しますと、地域のボランティアによる、子どもたちの夜の居場所つくりの活動です。日本の子どもの貧困率は16.3%と過去最悪の数値が公表されるいま、6人に1人が相対的貧困家庭で育っています。貧困を抱える家庭の子どもたちの中には、親が就労や修学、介護などで夜遅くにしか帰ってこない、親自身が病気や障がいを抱えて家事が出来ないという状況のなかにいる子どもたちもたくさんおり、手作りの夕食を囲んでの家族の団らんを知らずに育つということも決して少なくありません。そのような子どもたちが週に1度地域のボランティアが作った居場所にやってきます。
大津市では、大津市社会福祉協議会 龍谷大学ボランティアグループ NPO法人CASN NPO法人あめんど 幸重社会福祉士事務所が協同して、この活動に取り組んでいます。
豊島子どもWAKUWAKUネットワーク
理事長の栗林知絵子さん
第1部の基調講演は、「子ども食堂で ワイワイがやがや みんなでごはん」と題して、NPO法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク おせっかいおばさんこと理事長 栗林 知絵子さんよりお話しをいただきました。栗林さんは、お人柄の表れる、とても親しみのある優しい話し方をされる方で、約1時間に凝縮されたお話をたのしく聞かせて頂きました。たくさんの地域のボランティアが関わって、プレーパーク活動から始まった団体「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」が、プレーパークにやってくる「ほっとけない子ども」の夕食の時間を支援するために「子ども食堂」をつくる。食事だけでなく、夕方の居場所を支えるために「夜の児童館」をつくる。すべてが1人の「ほっとけない子ども」の為に、おせっかいおばさんを中心とした、いろんな職業、いろんなつながりを持つ大人がボランティアとして関わって活動が広がっていった経緯などをお話しいただきました。
豊島子どもWAKUWAKUネットワークはその名の通り、たくさんの子どもやおとなのネットワーク、つながりで成り立っているのだと強く感じました。特に、新しくはじめられた「まちかど子ども食堂・おはようバナナ」は、子どもたちの通学路に立って、朝食を食べられていない子どもたちにバナナを配るという活動ですが、たくさんの参加者の共感と関心を得られ、とても有意義な時間となりました。
第2部のシンポジウム「大津ではじまったトワイライトステイに関わって」ということで、実際に大津市内で「トワイライトステイ」の活動を行っている、
龍谷大学ボランティアグループ「トワイライトホーム」の学生さん
NPO法人あめんど 理事長 恒松 睦美さん
NPO法人CASN 理事長 谷口 久美子さん
大津市社会福祉協議会 CSW 井ノ口 浩士さん
第2部 実践報告とシンポジウム
参加者の中には、既に他府県で実際に活動している団体の方もいらっしゃり、基調講演をいただいた栗林さんだけでなく、他の団体の活動も知ることができ、交流の場としても意味のある講演会となりました。
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