2014年度 社会福祉士養成支援
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ソーシャルワーカー育成支援に、ご協力させていただいております。
京都医健専門学校 2名の学生
実習期間:2015年1月~2月
当WEBサイト内のトワイライトステイ報告ページにて、編集されたダイジェスト映像を公開しています。
* 音量にご注意ください。
ニックネーム:ふるふる
ぼちぼち日記 インターン
ふるふる投稿 その1
ふるふる投稿 その2
ニックネーム:じゅんさん
川崎医療福祉大学 三回生
実習期間:2014年8月~9月
「地域の連携・つながりって…?」
ニックネーム:かーくん
(写真左奥)
みなさんは日ごろ家の近くの方と交流をもっていますか?家の隣の人の顔、名前ってわかりますか?昔は知っているのが当たり前でした。しかし今は核家族が増え、プライバシー保護などの法律、etc…によって地域の方との交流が薄れてきています。「え…別に交流とかいる?」そう思っている人も少なからずいるでしょう。なぜ交流がいるのか、「地域の連携・つながりって…?」をテーマに大津市社会福祉協議会の井ノ口さんにインタビューをし、大まかにまとめると3つ。社会福祉士の井ノ口さんのこと、活動、やりがいについて質問をさせていただきました。
・井ノ口さんのプロフィール
・井ノ口 浩士(39) (子どもは3人)
・資格 社会福祉士
・役職 大津市社会福祉協議会地域支援グループリーダー
・福祉大学を卒業後、平成11年地元志賀町社会福祉協議会に入社。平成18年3月に志賀町と大津の平成の大合併により、大津市社会福祉協議会のスタッフになり、現在15年目。
井ノ口さん(井) 私(か)
(か) 本日はお忙しい中ありがとうございます!では早速なのですが、井ノ口さんの活動をおうかがいさせていただいてもいいですか?
(井) うまく書いてやぁw!んー。いろんなことをしてきたけどメインは地域福祉権利擁護事業かな。福祉サービスの利用援助の必要な方のお手伝いを入社してから6年先輩としてきました!そのあと今の地域支援グループをしてるね。
(か) その地域支援の一つで私も実習として7か所のうち4か所見学させていただいた生活困窮者自立促進モデル事業の寺子屋プロジェクトなんですけど、子どもたちの夏休みなど長期休みの居場所づくりの目的とは?
(井) 簡単にいうと地域の子どもたちを地域の人たちが見守り、育てて知っていく事業やな。一言でいうと…。キーワードは地域の人がっていうところやで?まさに地域福祉の事業で、専門職じゃなく、地域の人が考えたり相談したりしながら地域の子どもたちと一緒に活動していくことが目的やなぁ。
(か) この事業は子どもたちの居場所づくりや育みのためにも、地域のつながりを大切にしているんですね!私も見学させていただいて規模の大きさや地域の人たちの協力がすごいと感じました!でも、あれだけ地域の人の協力を得ようとしたらすごく大変ですよね。このモデル事業は今年の4月にできたとうかがっているのですが、このモデル事業を作ろうと思ってとった行動って具体的には…??
(井) いや、この取り組みは市社協が立ち上げたんじゃなくてね、学区社協が地域の子どもを対象にした活動を地域で考え、事業化されたものです。今回それを拡大して7学区が取り組んでいただいています。まさに地域の力に感動です。この大津市は昔から地域の人が地域同士で協力的な風習があって、もともとは地域の人の活動にこの社協が力をそえて2年前からこの活動を支えたり、つないだり、協力してるんですわ!で正確にモデル事業としてるのが今年からっていう形ですわぁ。だから本当にすごいとおもうわぁ、こんなに地域の人たちが地域をこんなに支えあってる、連携するっていうのは…。
(か) 私もびっくりしました!!ではモデル事業をしていて参考にするアドバイスや今後の課題ってありますか?
(井) じゃあ今後の課題から…課題かぁ。ん~まず学区ごとにやってる距離が遠いことやな!笑 あと学区ごとに特色があること、まぁそれはそれでいいことでもあるんだけどね。学区ごとの特色を出しながら地域に根ざした活動を展開していただいてたり、それによって、学校や教育委員会とのつながりも大切になります。だから今後は学校とのつながりを強めていこうとおもうてますわぁ。そして地域福祉や地域づくりがキーワードです!!アドバイスは…広島や愛媛、高知とかの社協の人が視察に来ていただいてるんやけど、地域の特色は様々だから全部真似ようとしても難しいと思いますわぁ、だから参考にできることは多く参考にしてその地域の特徴を生かすこと…かなぁ。
(か) ありがとうございます。次に普段の活動で井ノ口さんが意識していることややりがいをうかがっていいですか?
(井) いうねぇ~!笑
(か) 笑
(井) ん~ちょっと待っといてぇや!
待つこと約10分……
ドン!!(井) 待たしてごめんなぁ。じゃあ大津のことを語っていくでぇ~……
井ノ口さんは太い資料を持ってきてくださり、語っていただけた。申し訳ありませんがここからは少し長いので私が一番印象を受けた熊やんとの愛言葉を紹介させていただきます。笑
(井) これは俺だけじゃなく大津スタッフみんなが大事にしていて、助けてもらってる言葉なんやけど「聴くが効く」相談員はどんなことでも聞いて聞いて聞いていく。そのことが後で効いてくる。「困ったときは、まぁええか」相談員はスーパーマンではない。頑張り過ぎている時こそ、まぁええか。「みんな一緒にぼちぼちいこか」福祉の活動はすぐに成果は見えにくい。じっくりと時間をかけて一緒にやっていく。「弱さの公開が絆を作る」強みだけでは人と人との助け合いはできない、弱さの公開をすることが大切。これが俺が活動の時に気を付け、支えてもらっている言葉や!!ああ、あとやりがいな。やりがいは地域の人の変化を見ていくこと、それで第一歩前進したと感じたとき、何より人との関わってつながっていき、人との出会いを楽しむ、大事にすることやな!
(か) ありがとうございます。地域と連携、つながりを持っていく際に楽しむことややりがいを感じることって、すっごく大切なことですね!!じゃあ最後に井ノ口さん!この対談を社会に発信して見てくださる方々に一言!!!!っ
(井) え?笑 え~……困ったときは大津市社協へ!!!!!こんなかんじでもいい?笑
(か) あ、ありがとうございました!笑
まとめ
ソーシャルワーカーの支援として個人でする支援には限界がある。また多くの機関、地域団体と連携し、チームアプローチをすることにより個人では見えなかった支援ができる。
しかし、あらゆる視点から当事者を見ると新たな課題も増えてくる。そのため当事者が主体となり、地域全体で問題を解決し、当事者本人が課題に向き合い、立ち向かうことが重要!!!
地域、家族、機関、あらゆる社会資源と課題に向き合うには、まずは知ること、そしてつながりをもち大切にしていかなければならない。
ニックネーム:たてじゅん
(写真右奥)
皆さん突然ですが社会福祉士って知っていますか?どんなところで働いているのか、どんな業務を行っているのか知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回はNPO法人山科醍醐こどものひろばの事務局次長の梅原美野さんに社会福祉士としてどのような活動をしているのか、現場だからこそ分かるやりがいや課題と今後の社会をどのようにしていくべきなのかなどを聞いてみました。
NPO法人 山科醍醐こどものひろば
事務局次長 梅原美野さん
所得資格 社会福祉士
NPO法人山科醍醐こどものひろば
前身団体「山科醍醐親と子の劇場」という任意団体として1980年に誕生。1999年に設立総会を行い、2000年月から活動を始めた。地域に住む全ての子どもたちが心豊かに育つことをめざし、地域の社会環境・文化環境がより良くなる事を大きな目的としており子どもが自ら創る体験活動事業やネットワークづくり事業など大きく分けて7つの事業を展開しており、常に子供たちの真ん中にという理念のもと活動を行っている。
─ 福祉の道に進もうと思ったきっかけは?
私は、もともと心理学を勉強したくて間違って福祉に来ました。友達に聞き上手と言われることが多くて、子どもが好きだったから最初は、スクールカウンセラーになりたいと思っていました。でも、間違って福祉の分野に来てしまい今後の進路をどうするか迷っていたら、たまたまこどものひろばでボランティアを募集していたので参加しました。そこで幸重さんに出会ったのがきっかけです。幸重さんに出会って初めてSSW(スクールソーシャルワーカーの略であり学校現場で働くソーシャルワーカーのこと)を知って「孤立している人と社会資源をつなげること」に大きな魅力を感じて私のやりたかったことはこれだと思いました。最初は間違ってきたけど今は、この道を選んでよかったと思っています。
─ 社会福祉士としてここでどのような活動をしていますか?
私は、こどものひろばに学習支援の活動を創るという名目で入ったので、まず社会課題のニーズに合った社会資源を「創る」という意味で学習支援の活動を立ち上げました。後は、活動は多くの機関との連携事業なのでそこで行政の間に入ってアドバイスをしていくという連携の意味で「調整する」役割も担ってきました。他にも子どもとその親に社会資源を「つなぐ」こともしてきました。そのために学校と連携して子どもを紹介してもらい社会資源をつなぐという仕事もしています。最近、力を入れているのが小学校の中に講師をつなげるという学校の運営面にも関わっています。学校の中には土曜日学習をしているところもあるが、それだと教師の負担が大きくなるので、そこで学生団体などとつなげ小学校の中でイベントをしていくように調整するという活動もしています。大きく分けたら
「社会資源を創る、間に入って調整する、社会資源をつなげる」
ということをやっています。施設だったら子どもたちと関わる直接支援が多くなるのでこのことはNPOだからこその役割かなと思います。
─ 仕事の中のやりがいというのは何ですか?
初めのころは、自分たちの活動を通して元気になっていく子どもたちを見るのが凄く嬉しかったです。大人しかった子どもが凄くしゃべってくれるようになったとかその子どもの変化を見ていくことが最初は楽しくてやりがいになっていました。
2年目からはその保護者や学生ボランティアと関わる機会も増えてきて子どもが元気になることで親も学生もパワーをもらえるんだということを思いました。その中で私が学生のフォローをしたり保護者との面談をしているので保護者と学生の変化も見ることが出来るのがやりがいになっていました。
そして3年目とか今では、行政や学校との連携も増えてきて、例えば学生ボランティアと学校をつなぐことで学生も活動場所を求めているので活動の中で子どもと関わっていくことが出来て、学校も学校の中だけではできない活動が出来て喜んでもらえるというように社会全体が喜んでもらえるということがやりがいになっています。自分が発表する機会も増えてきてこんなことがしたいと発表するときも多くの人が見に来てくれて自分たちの活動が全国に広がっていくのが嬉しくてソーシャルアクションという意味でもやりがいです。
─ 子どもと関わっていく中で大切にしていることは?
まずは、「孤立させない」ことです。活動の中でも子どもが一人になる時間を作らないように私は、離れて全体を見渡せるように心掛けています。後は、「過去のことをあまり否定しないこと」です。過去のことを今言っても変わるわけではないし、過去の話をしてくれるということが大きいと思うので否定はしないようにしています。他には、その行動や言動の裏には絶対に意味があると私は思うので、「少しの変化」でもなぜだろうと思い、見逃さないようにしています。「誉める」ということも大切にしています。わざとらしく誉めるのではなく、単純に自分が凄いと思ったことを言葉で伝えるようにしています。誉めるときだけではなく叩いたり蹴ったりされたときに「痛い、やめて」と思ったことを口に出して言うことで子どもの学びにもつながります。
─ 今後の子どもを取り巻く課題と必要なことは?
やっぱり制度の枠から漏れた人の支援が課題になると思います。新しい制度ができてもそこから漏れた人も社会にいるということを伝えていくことも私たちの仕事かなと思いました。どうしていけばいいかは具体的には分からないけどそう感じました。
後は、いろんなレベルの学習支援が増えていけばいいなと思います。家庭訪問のような学習支援を作ったりして子ども自身が選べるようにしていけばいいと思うので、今後子どもが選べるように多種多様な活動が増えていけばいいかなと思います。学校とかは子どもたちのために声をあげていくことは出来るかなと思います。あげてるのかもしれないけど…。子どもの社会課題は学校が一番知っているはずだし、地域の子どもたちは絶対に学校に行っていてさらに行ってない子どもも把握しているはずです。しかも教育面だけではなく検診で健康面の把握もしています。でも、学校も事務仕事が多いからもっと先生たちの負担が減ったら子どもと向き合う時間が増えてくると思います。また、SSWや地域のいろんな団体ともつながる余裕も出てくると思います。「もっと社会がつながりあえるような、つながる余裕が持てるような現場づくり」が必要かなと思いました。
地域住民と子どもたちの架け橋となり子どもが安心して生きていける社会の実現のために今日も社会福祉士は駆け回る・・・!
実習に来られた学生のお二人が、岡山県倉敷市にて「トワイライトステイ」事業を協力団体の皆さんと共にスタートされる紹介が山陽新聞に掲載されました。
川崎医療福祉大学 医療福祉学科 平成26年度現場実習報告会資料集
実習に来られたお二人作成の、2015年3月に開催された現場実習報告会資料を掲載します。